よく肩こりの対処法や、肩を使う野球などのトレーニング法で、「肩甲骨」の重要性を唱えていることが多くあります。
たしかに肩甲骨は柔らかいにこしたことはないのでしょうけど、柔らかすぎればいいというものでもないと思います。
むしろ肩甲骨のみが柔らかすぎることで弊害が生まれることがあります。
肩甲骨のみを意識して動かすとどうなるでしょう。
皆さん一度試してみてください。
肩甲骨どうしが引っ付くように思いっきり後ろに寄せてみましょう。
するとどうでしょう。頭が前に行きませんでしたか?
頭が前に行くと同時に、首の後ろがキュッと縮まるような緊張感が出なかったでしょうか。
肩甲骨を最大限動かそうと意識すればするほど、その弊害として首や頭部が硬くなってしまうことがあるのです。
私は、肩甲骨そのものよりも、さきに頭部や首を柔らかく正しい位置に整えることによって、肩甲骨の動きも最大限発揮されるというふうに感じています。