よくあるご質問

どんな症状の人がよく来るの?

「きちんと原因を知りたい」「時間をかけてしっかり診てもらいたい」「本質的、根本的に治したい」「体の全体を診てもらいたい」とおっしゃる患者さんが多いと思います。
反対に、「とにかく気持ちよかったらいい」「とりあえず痛い所を揉んでくれたらいい」「グリグリ、ボキボキ強い刺激がほしい」とおっしゃるような患者さんはあまり来院されていないと思います。

なぜ痛いところだけの治療ではダメなの?

一般的な整形外科や接骨院・整骨院では、たいてい痛い所だけを診ると思います。そうすることで、患部がどんな状態なのかという細かい診断は下せると思います。最近はレントゲンやエコー、MRIなど精密に検査ができるので、「骨や靭帯がどうなってる?」といった不安はそれで解消されるとは思うのですが、そういった細かいミクロ的な見方をしていくこととは別に、「なぜ痛くなったのか」「どうすれば痛くならないか」という、体全体を包括的、マクロ的に捉えることもとても重要です。
細かい診断と並行して、今後どうしていくべきかという全体を捉えた見方。その両立がとても重要だと思います。

なぜグリグリ強く揉んだらダメなの?

単なる筋肉痛ぐらいであれば強く揉んでも問題ないと思います。
しかし、何度も繰り返される深刻な痛みほど、緊張は体の奥深くに潜んでいます。それを緩めるためには、かなり奥から緩める感覚がないといけません。強く揉むことで一時的な満足感は得られるかもしれませんが、強い刺激ほど患者さんは反射的に力が入って抵抗しようとするので、その時一瞬は楽になるかもしれませんが、反射的に抵抗した痕跡はまた体の奥深くに潜むので、さらにコリや緊張が根深いものになっていきます。

痛くなる原因って何?

体には自律神経というものがあり、交感神経(緊張)と副交感神経(弛緩)のバランスで成り立っています。たとえば、昼間は活発な交感神経、夜間は体を休める副交感神経が優位に働くことで、バランスの取れた日常生活が送れるのですが、現代人の不規則な生活やストレス、偏った姿勢や無理な運動などでそのバランスが崩れ、交感神経優位(緊張)となり、体の力が抜けなくなってきていることがそもそもの痛みの原因となっていると思われます。

早く治すためには何が大事?

治すためには色々大事なことがあるのですが、まず自分自身のことをできるだけ客観的にみられることが大事だと思います。
これはよくあるケースなんですが、最初の痛みの度合いがレベル10だとします。それが治療によってレベル3まで下がったとします。
そしたら「だいぶ楽になりましたが、あと少しです」とおっしゃられる方が多いのですが、たまに「痛いのは変わらないです」とおっしゃられる方もいます。
たしかに痛みが残っているのは間違いないのですが、痛みがどれだけ減ったかや痛む場所が変わってきたなど、ご自身の体に対して客観的に評価できている方の方が早く治りやすいと思います。
なぜなら、「こうすれば痛むけど、こうしたら痛くない」など、間違った姿勢や生活習慣に自分自身で気づけて、早期に自己修正できるからです。

痛みがなかなか取れない原因って何?

痛みがある時ほど、体は丸くなり、こわばり、縮こまろうとします。
「痛いから体は縮こまり⇒縮こまるから痛くなる⇒さらに痛みが増し⇒さらに縮こまる」といった悪循環に陥っています。
本当は姿勢をまっすぐにすればいいんだけど、痛いから正しい姿勢が取れない⇒正しい姿勢になれないからさらに痛むといった負の連鎖に陥っています。
そういった連鎖を根本的に改善させるには、まずは体のこわばりや緊張を取り除いていくことが先決です。
体の力み、こわばりが取れていくと筋肉や関節の動きがスムーズに動くようになるので、結果的に痛みが出ない動きになっていきます。

体を緩めることってなかなか難しいですよね?

おっしゃる通りです。力を入れることは誰でも簡単ですが、なかなか自分で力を抜こうと思っても抜けません。
緊張と弛緩のバランスのとれた体にしていくためには、不規則な生活や偏った姿勢、食生活等は最低限改めなくてはいけません。
あとは、当院において、頭部、首、胸椎、腰椎、骨盤の奥にある緊張を取り除いて、副交感神経優位な体へと変えていくことが重要だと思います。

年を重ねるたびにますます体って硬くなっていきますよね?

そうです。歳を追うごとに身体は丸くなり縮んでいきます。
「姿勢をまっすぐ」と意識しても、数秒後にはまたすぐ元の悪い姿勢に戻ってしまいます。
若い頃は一瞬で眠れて、揺すっても何をされても起きませんし、起きたら体がスッキリしていますが、歳を重ねるごとに寝つきが悪くなり、夜中に何度もトイレで起き、ぐっすり眠れなくなることがよくあります。いうなれば「寝ているけど起きている」状態になってしまっています。
それに加えて、睡眠薬や安定剤、痛み止めなどに頼ることが多くなり、薬の力に頼り、ますます自力では眠れなくなってしまうのです。薬物依存体質も体の硬さに影響してくると思われます。

施術中よく首を触りますが、どうして?

たとえば腰の曲がったおばあちゃんがいたとします。そのおばあちゃんが「腰が痛い」と言っています。一般的には腰にシップを貼ったり、注射を打ったり、マッサージをしたりすると思います。
しかし実際のところ、それだけではあまり改善されないどころか、治療しているのにますます曲がりが酷くなっていくケースが多々あります。
私は曲がる原因、痛みの大きな要因の一つは首にあると思います。
年齢を重ねるごとに過緊張体質になるので、自律神経の中枢がある首が縮こまり、頭がどんどん前に突っ込んでいき、結果的に腰、背中が曲がってしまうと考えます。
整形外科学会では腰痛の85%は原因不明といわれ、手術をしても予後が悪いケースがたくさん存在しているのは、私からすれば、
「首はちゃんと治療しましたか?」と思ってしまいます。

なんで手を当てただけで緩んでいくの?

嘘みたいな本当の話なのですが、十数年前、ある超有名プロ野球選手の治療をしていた気功の先生と出会い、「君はもうできているからやってみたらいいよ」と言われたことがきっかけです(笑)。
悪い所に手を当てたら磁石が反発するような感覚を指先に感じますが、悪くない所に触れても何も感じません。
その感覚を頼りに、体全体からデータ分析したところ、万人に共通して歪みが生まれやすい主要ポイントを見つけることができました。

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