時には外すことも必要

サザンオールスターズって、皆さんどんなイメージでしょうか。
長く第一線で常にヒット曲を出し続けて活躍しているイメージが強いと思うのですが、その長く第一線でやり続けている秘訣に、私は「時には外す」という作業が入っているのが大きいと思うんですね。

「いとしのエリー」など素晴らしい名曲が主なんですが、「マンピーのG★SPOT」というふざけた曲も時折発表されます。

常に一生懸命、常に真面目、常にいい曲ばかりではなく、たまにフッと力を抜くという振り幅、ギャップがさらに魅力を増しながら長く第一線で活躍されている秘訣ではないかと思うのです。

これを自分自身に置き換えるのならば、以前は24時間ずっと頑なにクソ真面目に何事もきっちりやることが善だと思い、取り組んできました。

外すことなんて、不真面目でいい加減という認識でしたし、そういうキャラの人は受け入れ難く拒絶していました。

しかし以前教えを請うていた沖縄琉球空手の先生も仰っていたのですが、
「優しいだけではなめられる。厳しいだけでは嫌われる」
と言われていたことを思い出しました。どちらか一方では人間としての幅が狭くなってしまうと思うようになってきました。

話は大きく変わりますが、高齢者の方々はよく血圧が少しでも高くなると懸命に降圧剤を飲んで下げようとします。

血圧は常に一定の範囲内に留めることが善だと考えている方が多いのですが、むしろ状況・環境に応じて上下し、変化・対応できることが重要です。

以前、韓国でビルが倒壊して、生き埋めになった人が数日経ってから奇跡の救出がありましたが、その時救出された方は埋もれている間血圧や心拍数が極端に低下し、体力の消耗を最低限にできていたことが生命維持に繋がったということがありました。

固定・安定・こだわり・頑なというのは必ずしも善ではなく、状況・環境に合わせて、何事もある程度幅をもたせることが重要であると思います。

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