『真心で接すれば笑顔返ってきた』

2月14日付け読売新聞朝刊の投書欄にとてもいい記事を見つけました。

介護福祉士 小坂直樹さん(49)
毎朝、職場のデイサービスセンターから車で、利用者を自宅まで迎えに行きます。
狭い路地で車を止め、利用者が乗るまで道を塞いでしまうことがあります。
そんな時、いつもクラクションを鳴らして「早く動かせよ」と言ってくる年配の男性がいます。
ある朝、車を降りて勇気を出し、「おはようございます。いつも待っていただいてありがとうございます」と笑顔で挨拶しました。
どなり返されるかなとドキドキしましたが、予想外の笑顔で「いつもご苦労さん」と答えてくれて、うれしく思いました。
本で読んだ「人は自分を映す鏡である」という言葉を思い出しました。
真心を持って接すれば、相手も優しく応じてくれるのだと思います。
職場でも、この言葉を忘れずに利用者に接していこうと決意しました。

私はこの投稿を読ませて頂いて、今の自分の心にグサリと突き刺さるものがありました。
自分中心に物事を考えれば、「なんかあの人は嫌だな」「いつも冷たいな」「優しくないな」など相手の対応にのみ不満が募ります。
しかし、この投稿の言葉を借りるとすれば、それは自分を映す鏡、自分自身の姿が相手に映し出されているのだと思います。
自分自身が優しく接すれば、たしかに相手もそれに応えてくれます。
逆に自分が拳を振り上げたような態度で臨めば、相手も反射的に拳を振り上げて応戦しようとしてきます。
まさに、今の中東情勢と同じ構図だと思いました。
「目には目を、歯には歯を」ではいつまでたっても負の連鎖が増長されるだけで、いつか共倒れになり、物事は一向に解決しません。

振り上げた拳を下げ、「相手も自分自身」なんだと気づくことが、未来への一歩だと思うのです。

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