厳しさと楽しさ

この両立の大切さを最近つくづく感じます。

何事も楽しいだけではダメで、厳しいだけでもダメだと思います。

例えば凧上げを想像してみてください。
凧と糸の関係性があります。
飛んでる凧が子供や選手で、糸を引っ張るのが親や指導者だとします。

楽しさだけを重視するというのは、糸の切れた凧状態です。

糸の切れた凧は、風が吹いていればどんどん遠くに流されていきますが、ひと度風が止むと、たちまち墜落してしまいます。
凧はコントロールできず、予測不可能です。

反対に糸を引っ張る力の方が強すぎると、いくら風が吹いていても低空飛行となり、やがて墜落します。

凧と糸が適切なバランスで釣り合えば、さらに力強い揚力を得て、より高く遠くに飛ばすことができます。

最近は選手の自主性に任せ、子供を褒め、厳しいことを言わず、やりたいこと、好きなことだけをさせるチームもありますが、そういったチームがプレッシャーのかかる大事な場面で力を発揮することができるでしょうか。

私は難しいと思います。
なぜなら、大事な試合や緊張する場面は、厳しい場面の連続だからです。

厳しい場面というのは、相手がペースを乱し、思うようにさせないことに必死になってきます。

褒められて好きなことばかりしている選手は、プレッシャーに無縁なので簡単に押し潰されてしまいます。

高い目標を目指して向上していこうとするなら、楽しさという風に乗りながらも、自分自身を制御する、もしくは糸を強く引っ張ってもらう力も必要です。

人間だから楽な方、楽しい方、自由な方に流されていきます。楽しいことは誰だって積極的になれます。
「こんなに楽しいこといつまでも続いてくれたらいいのに」とさえ思います。

反対に、嫌なことしんどいことはできるだけ避けて通りたいものです。

しかし、そんな都合のいい風はいつまでも吹いてくれません。

楽しさの中に厳しさ、厳しさの中に楽しさを見出だすことが、たくましい成長につながっていくのです。

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