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- スポーツで、体格のいい強いチームに負けた時に、「ウチは体力が無いから負けた」「体が小さいから負けた」という敗戦の弁を時折耳にします。
例えば、アメリカと日本が対戦して、圧倒的に力負けした時に、腕の太さや足腰を見て、「やっぱ体格が違うもんなぁ~」と言ってしまう気持ちもわからなくもありません。 しかし、私は本当にそれだけなのかなぁと感じてしまいます。
理由は大きく分けて2つあります。
理由① 「負けた原因は体格差だ」という言葉の裏側には、「負けた原因は体格差しか見当たらない」という要素が見え隠れする。 体力差、体格差はある意味見た目です。素人でもわかりえる、ものさしです。 小さいから大きくする…あまりにも対症療法的すぎるのではないかと思うのです。また、指導者としては、いかに体格差を補っていくか、他の部分で大柄なチームに勝てるものはないのか、あらゆる引き出しを探っていくことが重要だと思います。 その競技特性を深く深く掘り下げていくと、必ず見落とされている、見過ごされている要素がまだまだ残されていると思います。 他人と同じことをやっても差は縮まりません。自分達のもつ特性を活かすためにアタマをひねる必要があると思います。
理由② 身体の大きさを求める前に、まずは自分自身の身体を最大限使いこなせるようになること。 身体が大きいと、野球の場合打球が詰まってもヒットになったり、ホームランになったりすることがあります。 そうなると、内容は今ひとつでも結果が出たことで、妥協が生まれやすくなります。
「内容はもひとつやったけど、まぁヒットだったからええか」 「まぁ140キロ出たからいいやん」 といった具合に、多少身体の使い方にロスがあっても、見過ごされてしまう可能性があります。 これがもし、野球が場外ホームラン打ったら四点入るみたいなルールだったらば、身体の使い方にももっと目がいくのかもしれませんが…(^^;;例えば、アメリカ車のように車体が大きくパワーがあっても、故障しやすく燃費が悪い印象があります。 反対に日本車のように、少ないエネルギーで効率の良い動きができれば、故障も少なく、燃費も良くなっていきます。したがって長時間の円滑な運転も可能になってきます。 まず身体の大きさを求める前に、自分自身の身体が最大限使いこなせているのかをもう一度検証していく必要があると思います。
そうすれば、よりたくさんの練習やトレーニングを積めることになりますし、ケガをしにくい身体にもなります。 すると、結果的に身体が大きくなっていくことにも繋がってくると思います。 (ただ、身体の効率化が進めば、無駄な筋肉の肥大化は進まないようにも思いますが…(^^;;)
- スポーツで、体格のいい強いチームに負けた時に、「ウチは体力が無いから負けた」「体が小さいから負けた」という敗戦の弁を時折耳にします。
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