ストレッチで肩なら肩だけ、足なら足だけ部分的に伸ばそうとするやり方がありますが、私がより効果的に思っているのが、『猫の伸び』方式です。
猫や犬が、前足を前方にまっすぐ伸ばして、グーッと背伸びしている光景を見たことがあると思いますが、ポイントは体全体を伸ばしていることです。
ヨガでよく言われることの中に、部分的ではなく、全身にくまなく意識や身体感覚を行き届かせるというのがありますが、それと同じ意味があると思います。
ちなみにヨガでは、アドムカシュヴァナアーサナ(顔を下に向けた犬のポーズ)という形でよく行われています。
体に痛みがある時、その部分がどうなっているか皆さん気にされますが、慢性疾患ならまず第一に、体の緊張のトーンを下げなくてはいけません。
体がこわばったままだと、患部の治癒力が増さないばかりか、ギクシャクした動きが改善されず、痛みを長期に渡って引きずることになります。
そういった意味でも、この全身を伸ばす伸びはとても有効だと思います。