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- よく「ウエイトトレーニングって意味ありますか?」と聞かれることがありますが、私はだいたい「意味はあったり、なかったりもする」と答えています。
効果があるとするなら、筋肉をつけることで体重が増えることです。
ニュートンの運動法則である、「力=質量×加速度」ということから考えても、筋肉をつけることで体重が増えるので、よっぽどスピードが落ちない限り、力は大きくなります。
体を大きくして長く走るとかは難しいですが、単発的な動きや接触スポーツでは一定の効果がみられると思います。
また大きくなったことでメンタル的な自信も得られることもあるでしょう。
反対に、筋トレばかりに特化してしまうと、巧緻性といった緻密な動きができなくなる可能性があります。
例えば卓球なんかは、力よりも細かい動きが必要とされ、しかも重たいラケット、ボールを打つ訳ではないので、あまり体を大きくする必要性はないと思われます。
話しは変わりますが、医学の世界でも、西洋医学と東洋医学があり、西洋は表面に表れた症状を抑えることに特化され、東洋医学は根本原因を探っていく医学であります。
「このどちらが大事ですか?」と聞かれているのと同じ類いではないでしょうか。
私は前述した答えと同じく、どちらも重要だと思っています。
目の前でダンプにひかれて足がぐちゃぐちゃになっている人に、「根本的に治しましょう」なんて悠長なことは言ってられません。
まずは止血をしたり、緊急手術が必要になってきます。
ただ、慢性的で生活習慣が絡んでいるような症状であれば、根本的に改善しなければいけませんねとなると思います。
なんでもかんでも薬で症状だけを解決しようとする医学の流れにも疑問を感じます。
ただ、どちらが大事?というのは愚問であって、その時々の状況に合わせて、いまのチームや選手や患者さんにとって、何を処方することが適切なのかを賢く取捨選択できることが、治療家やトレーナーにとって重要なのではないでしょうか。
- よく「ウエイトトレーニングって意味ありますか?」と聞かれることがありますが、私はだいたい「意味はあったり、なかったりもする」と答えています。
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