交差運動のススメ

歩く、走る動作では右手が前に出れば左足が前に出ます。反対に左手が前に出れば右足が前に出ます。

このように上半身と下半身が逆に捻れ、交差で動くことによりバランスを保ちながらの動作が可能となります。

投げる打つ動作には、
①体重移動(右投げ右打ちなら、右→左)
②回転運動(右投打なら反時計回り)
という要素があり、これに
③交差運動
が加わります。

例えば「もっと腰を回して打て!」とコーチに言われて、②の回転運動を特に意識するとします。
右打者が回転だけを意識すると遠心力が働くので腰が先行して回り、右腰が先に前に出てきてしまいます。

そうなると③の交差運動の要素からみると、上半身では反対側の左肩が前に出てきてしまい、右手が後ろに残り、肝心のバットが出にくくなってしまいます。

「遠くに飛ばしたい、速い球を投げたい」と意識すればするほど、①や②を中心とした動作になりがちなのですが、これは地面との摩擦抵抗があるから成せる技であって、例えばツルツル滑る床や氷上のような摩擦抵抗が無い所では、必ず右打者なら左腰が前に出ないとバットを振ることができないことがわかります。

氷上以外でも、片足で立ってバットを振ってみてもわかります。
右打者が右足一本で立って振ると、浮いた左足は前に上がります。
反対に左足一本で立って振れば、その逆で右足は後ろにキックされます。

このように、上半身と下半身というのは、ヘソを挟んで逆に捻れることでバランスが安定し、力強い動作が成り立つようになります。

しかし、力んでやみくもな動作になってしまいますと、①や②が中心となった動きとなり、交差運動の要素がマイナスに働いて、バランスが不安定になったり、ケガにつながったり、得意不得意の差が激しくなったり、パフォーマンス向上が頭打ちしたりします。

最大限のパフォーマンス発揮のためにもとても重要な要素となるので、忘れないように練習やトレーニングに活かしていきたいものです。

余談ですが、走り込みが投げる打つには大事だとよく言われますが、走ることで右手と左足、左手と右足という交差の動き、協調性が繰り返し鍛えられるので、必然的に投打が鍛えられるのだろうと推測できます。

関連記事

  1. 希望を持ちつつ、執着を手放す

  2. 物事(練習)に対する取り組み方

  3. 冷えのぼせにご注意!

  4. ストレッチの重要性

  5. 壁スクワット

  6. 足がつる

最近の記事

PAGE TOP