過去に出会った”奇跡”の二人

今までスポーツ選手を診てきた中で、過去に二人だけ「今までケガをしたことがありません」という選手がいました。

たしかその時は「ちょっと体が張ってます」程度で体を診たと思うのですが、とにかく主要なポイントが柔らかいのです。

人間、痛みがある時というのは、必ず体に強ばりが生じます。

それが、力みやすい部位がとても柔らかいのです。

これには正直驚きました。

二人ともいわゆる有名強豪校でやってきた選手なので、無茶苦茶練習したり、させられたりしてきたはずです。なかには理不尽と思えるような練習もあったはずです。

なのに今までケガをしたことがないとはどういうことなのか。

この二人に共通するのは、動作がしなやかで柔らかい。そしてプレーも乱れることはほとんどなく、毎回正確である。性格も冷静沈着。

やはり、何をやっても柔らかい体を維持できるということは、力を抜くポイントを知っているということなんでしょう。

そうなれば当然、どんな練習・トレーニングをしても、ケガをせずたくさん練習量をこなすことができます。

ゆえに必然的に上達するしかないのです。

反対に、下手な選手ほどちょっと動いただけであっちが痛い、こっちが痛いとなります。

ただ、良いと言われるトレーニングも、そればかりに固執して同じ事ばかりやれば視野が狭くなり、偏りが生まれます。

食事でも、良いと言われる食べ物ばかり食べていても体が慣れ、消化吸収しなくなります。

すべてバランスが大事で、良いことも悪いことも、必要なことも不必要なこともすべて貪欲に取り込む姿勢も大事なんだと思います。

サッカーの長友佑都選手も言っています。
「固める強い部分があるからこそ、緩める柔らかさがプレーの幅になって活きてくる」
まさに固める、緩める双方の両立が大事であり、それがプレーの幅につながるのだと思います。

どんな練習・トレーニングをも栄養に変え吸収できるような柔らかい思想と体が究極ではないでしょうか。

私の施術・指導でもそこを目指しています。

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