あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

この混沌とした世の中、正月に出合った本の中で、とても印象に残った文がありましたのでご紹介します。

心。 稲盛和夫著

~喜んで感謝すれば悪しき「業」も消えていく~

いついかなる時でも、すべてのことに感謝の心で対応するー
そのことには、実はとても大切な意味が秘められています。

何らかの災難に見舞われたとき、それまで自分を苦しめていた“業(ごう)”が消えるか、あるいはさらなる災難を呼び込むか。それは、その時の心ひとつにかかっているからです。

心に思い描いたことが現実になる。仏教ではこのことを「思念が業をつくる」という言葉で表現しています。すなわち心で思ったことが、業すなわち「原因」となって、それが現実という「結果」をつくっていく。そうした「原因と結果」が織りなす法則が、この世には厳然と働いています。

業をつくるのは思念だけではありません。行動もまた業をつくり、それは必ずや現象として現れてきます。これまで知らず知らずのうちに口にしていた言葉、あるいはふとしてしまった行動が「業」となって、あるとき災難になって降りかかってくるのです。

私たちは災難に遭うと、慌てふためき、うろたえ、のたうちまわります。だから、できる限り災難には遭いたくないと思う。しかし、どれだけ良きことを思い、良きことを成したとしても、過去につくり出した業は、現象として現れるまで消えません。

そして災難がやってきたときの心のありようによっては、さらなる災難を呼び込むことになりかねない。そうならないための方策が、災難を「喜んで」受け止めることです。

怪我をしたなら、「ああ、これぐらいの程度の怪我で済んでよかった。体が動かせないほどの惨事にならずに済んだ」と思う。病気であっても「これぐらいの病気で、手術で良くなってよかった」と喜ぶことです。

災難が起こったということは、業が消えたということです。だからこそ、大きなことはもちろん、ごく小さなことであっても、それによって業がなくなったことを「喜ぶ」べきなのです。たとえ心からそう思えなかったとしても、理性を使って喜ぼうとする思いを持つことが大切です。

喜ぶことができれば、自ずと感謝することができます。どんな災難でも喜び、感謝すれば、もうそれは消えてなくなるのです。

生きていて災難に遭わない人はいません。それは思いもかけないときに、思いもかけない形でやってきます。

そんな時に意気消沈し、絶望の淵に追い込まれるのではなく、「これだけのことで過去の業が消えたのだ」と喜び、感謝する。そして新たなる一歩を踏み出す。それは人生という厳しい旅路を生き抜くための、“秘中の秘”ともいえる策なのです。

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