体の中の天使と悪魔

「アンタまた背中丸まってるで!姿勢悪いなぁ ー何回言うたらわかるの!!」
と親に指摘されて、その時は正すもののまたものの数分もしたらまた同じ姿勢に戻ってしまう…
こんな経験、誰しも覚えがあると思います(^^;;

ならば、ずっと良い姿勢を意識し続けないといけないのかというと、それもちょっと難しい話になってきます(^^;;

なぜなら、体の中がまだ悪い方向に戻ろうとする(悪魔の)力が、良い姿勢を維持しようとする(天使の)力と比べて強いからです。

それに、頭では「真っ直ぐにせなあかん!」といくら思っていても、忘れたらまた戻るということは、意識で体をコントロールすることよりも、無意識レベルで行われることの方が強く働いているということになります。

したがって、最終的には正しい姿勢の方が体が楽に感じるようになり、姿勢を崩すことの方が苦痛と感じるレベルまでならないと良い状態を維持することは難しいと思います。

まず何より改善の第一歩として必要になってくるのは、自分自身の悪い状態に気づくということです。
「あっ、いま肩に力が入っているわ」とか「いつも座るとだんだんこっちに傾いてくる」など、自分の体の中にはこんなに沢山の悪魔が潜んでいるんだということに気づけることが大事だと思います。

「アンタ曲がってるで!」「力入り過ぎやで!」と言われても、「エッ!そんなはずはないんやけど…」という人がかなりいると思います。笑

本当に悪くなってしまうと、自分自身がおかしくなっていることにも気づけなくなるので、悪い姿勢をいつまでも続けてしまって、故障につながることになります。
(しかも自分で気づけない子は、指摘してもまた戻ってしまうことが多々あります)

最近話題になっている薬物中毒も、それの最たるものかもしれません…

そういった自分自身を客観視できるかどうかは、今後を左右する重要な要素のように感じます。

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