底の話。

みんな勝ちたいとか、日本一になりたいとか、お金持ちになりたいとか、いいクルマに乗りたいとか、みんな上を見ることはよくありますが、ピラミッドや富士山を見ればわかるように、より高い頂の底辺には裾野が拡がっていることに気づかないといけません。

下積みっていう言葉がありますけど、決して上積みではなく「下に積む」なんですよね。

まさに下を向いて、地道にひたむきに足元を固めていく作業が必要なわけです。

野球でいうならば、日々の素振りだったり、走り込みだったりで、それはそれで地味で地道で目立たない努力であったりするわけです。

みんな上へ上へと積もうとしますけど、それだけだと底辺が狭いままで、ある程度積み上げた所で倒れたり折れたりしてしまう。

そんなひたむきな努力が無くても、たまたま素材や素質やタイミングでのし上がれるケースもない訳ではないですが、決して長続きするものではなく、一時的なブームで終わってしまうものがほとんどです。芸能界でもよく言われる、一発屋と一緒です。

ですから、本当に目立つことのない地味で地道な努力っていうのは、時間はかかりますが、その先の栄光への下支え、地盤となってくれます。

でもやはり、みんな上へ上へと意識が行きがちで、なかなか下には意識がいかないですよね。

ゴミ拾い、トイレ掃除もしかり、下を向いて行う作業は面白くないし、手も汚れてしまうし、自分と向き合うことばかりですし、弱い自分との闘い、葛藤でしかないからです。

ただ、そういった努力がこれからを支えていく礎になることは間違いありません。

早く簡単に得られたものほど早く失うことになります。しかし、時間をかけて得られたものは、ちょっとやそっとのことでは揺らぎません。

そういったところをこれからも大事にしていきたいですね。

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