先日ある健康で胃腸が丈夫なスポーツ選手に出会った時にこんな話を聞きました。
「皆で焼き鳥屋さんに行った時に、鳥刺しを食べたんですが、食後に周りの子らが食中毒(カンピロバクター)になって、嘔吐と下痢と高熱に数日間うなされたんですけど、私は何ともなかったんですよね」という話でした。
皆で同じ皿の物を口にしており、相当食べたと。
感染源を口にしてるのに、体内に取り込んでも感染・発症しない。
私はそれを聞いて、まさにこれが生命活動の真髄だと感じました。
コロナウイルスもインフルエンザウイルスも、時期によって多少はありますが、周囲にはいつも介在していると思うんです。
それに感染するか否かは、その時の体調、免疫力、年齢等に委ねられている。
老人ホームで一気に感染爆発するということもそういうことだと思います。
日本人がインドに旅行すると必ずといっていいほど、お腹を壊して帰ってくるという話を聞きますが、インド人にとっては汚物も遺体も流れてくるガンジス川で沐浴するのは当たり前であっても、無菌状態を目指して清潔な生活環境で育っている日本人にとっては不衛生とみなされ、即刻体調を壊してしまう。
どちらが良い悪いではなく、それだけ生きている環境によって免疫力も違ってくるということです。
子供の時に公園の砂場で遊ばせなさい、不衛生に体を慣らさないといけないよという話もありますが、ある程度不衛生なことも受け入れないといけない世の中だと思います。
無菌を目指すのではなく、不衛生な中でも負けない体づくりをしていく。
他者を排除するのではなく、受け入れて厳しい環境の中でも逞しく生きていくことを目指す。
なんでも環境や周りのせいにするのではなく、どんな所でも自分が強くいられるようにする。
そうなれば必然的に、自分自身の心身をどう整えていくかに注力するようになる。
全ては自分次第。
全て繋がってくる話だと思います。









