新体操の治療に行った時に、地べたに座って治療を順番にするのですが、普段の治療の時のように、ベッドでする訳ではないので、体育館の床に座って治療することになります。
今までは立て膝をついてしていたこともあったのですが、立て膝ですと膝や腰がどうしても痛みます。
苦し紛れに開脚で座って治療したところ、その後体がとても楽になってきました。
普通体が硬い人が開脚のストレッチをすると、どうなるでしょうか?
一般的には、腰を丸めて、足(膝)を縮めてという感じでしょうか。
しかし、よく考えてみると、そもそも体を真っ直ぐにすることに、足の筋肉が突っ張ってしまうこと自体がおかしくないでしょうか。
開脚をした時に、足の力が抜けていないようだと、体は到底真っ直ぐにはできません。
体が硬く、開脚ストレッチが辛いという人はたくさんいると思いますが、硬いというのは、関節が硬くなってしまっているというよりは、無駄に力が入ってしまっていることだと思います。
普段から真っ直ぐに立つことに、体幹が安定していて、無駄な足の力みがなければ、開脚ストレッチも苦痛じゃないはずです。
私は、普段時間がある時に、本屋さんで立ち読みをするのですが、この開脚ストレッチをやり始めてから、長時間でも楽に安定して立てるようになりました。
体を支えることに足の筋肉を使っている時は、立っている姿勢が長続きせず、こっちにフラフラあっちにフラフラという感じです。
エクササイズとしては、普通に開脚をして足をできるだけ広げていきます。
その時足に力みがあると、足が自然と閉じようとしたり、足自体が突っ張ってしまいます。もしも、開脚姿勢そのものが辛すぎて全くできないのであれば、お尻の下に座布団を敷いて、高さをつけると比較的楽になると思います。
足の無駄な力みが無くなってくると、体幹を骨盤底部で支えるようになるので重心がヘソ下に集まってきます。
重心が下がると、肩や首の力が抜けます。私の場合、立つ姿勢が楽になったこともそうですが、体幹が真っ直ぐになったことで、胸の詰まりが取れて、咳がかなり少なくなってきました。また、乾燥した季節になってくるとノドの引っ掛かりを感じてくるのですが、気管の潤いを感じ始めて、自然にマスクをしなくなってきました。
家でテレビを見ている時や、新聞を読む時など、何かをしながらでいいので、一度開脚ストレッチ、お試しあれ。