言葉では伝わらない

野球が好きな人に、「なんで野球が好きなの?」と聞いても、「楽しいから」とか「面白いから」といったように、だいたい皆理由は漠然としていて、細かく好きな理由を説明することは難しいですよね。

また、好きな異性がいる人に、「なんであの子のことが好きなの?」と聞いても、「やさしいから」とか「かわいいから」とか、これもまたなんとなく漠然としているものだと思うんですね。

当院の患者さんの中には、たまにですが、治療を受ける前にかなり詳しく説明を求められて、言葉や理屈として頭で納得してから治療を受けようとされる方がいらっしゃるのですが、悲しいかな、だいたい2、3回来られてパッタリ来なくなる方が多いように思います。

反対に、あまり説明しなくても治療を感覚的に体で理解される方ほど、長く来ていただいているようにも感じます。

これは相性の問題といわれればそうなのかもしれませんが、頭や理屈で理解したものほど継続性がなく、反対に感覚的に良いと感じたものほど持続効果が長く続くということではないでしょうか。

話は少し逸れるかもしれませんが、自転車に乗れない子にいくら言葉や理屈で説明しても乗れるようにはなりませんよね。
乗れるようになるためには、何度も何度も転んで体で感覚を身につけていくしかありません。

また、自分がやったことのないスポーツや、自分ができない動き(バク転や一輪車など)を人に教えようと思っても、やったことのないスポーツであったり、自分ができない動作であれば、なんとなくざっくりとは教えることはできても、微妙なコツや感覚は人には伝えることはできませんよね。

そのようなことから考えても、人というのは言葉で表現できない感覚を日常的に自然と重要視していることに気づかされます。

野村克也さんの著者の中で、
「生活の中では実に40%までもが習慣的行動だという。つまり脳を使っていない」とおっしゃっています。

つまり仕事やスポーツにおいても、感覚的に理解してもらえるように、いかに言葉を端的に駆使できるかが重要になってきますね。

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