柔らかい筋肉をつくる

トレーニングで鍛えること、強くすることを意識し、力を入れることは誰しも一生懸命すると思いますが、力を抜くことはあまり重要視しないと思います。

例えば、力が100ある選手がいたとします。みんな100の力を110や120にしようと頑張りますが、見落としがちなのは、振り幅です。
振り幅というのは、力が抜けた状態が0としたら、0から100までの間が振り幅となります。

もしこれが、普段から力が抜くことが下手で、力みっぱなしの選手であれば、スタートが50の状態になってしまい、50から100までが振り幅となり、振り幅が狭くなります。

振り幅が大きい利点は、動作を行う際に最も力を入れたいポイントまで加速させていくことができます。
0から始まることで、最高点の100まで十分に加速しながら力を伝えていきます。
すると、例えばボールを投げるとしたら、ボールに加速させる力が生まれるので、ボールの伸びが違ってきます。そして、体の中での力の伝え方が正確なので、ボールをコントロールする力も身につきます。

反対に、最初から50力んだ状態からから始める選手の場合、最も力を入れたいポイントに来たときに加速できていないので、ボールの勢いが失われやすくなります。さらに筋肉が固まっているので動きがギクシャクし、リリースポイントがズレたり、力を入れたいポイントで逆に力が抜けてしまったりします。

振り幅が大きいことの利点が他にもあります。関節の可動域や柔軟性の向上にもつながり、疲労物質の蓄積を防ぎ、柔らかい筋肉に育ってくれます。
見た目の筋肉も、ムキムキでカチカチというよりかは、モチモチとした弾力のある筋肉になっていきます。

体が大きいのに力を出せない選手がいたり、反対に体は小さいのに能力が高い選手がいます。この場合も、振り幅が関係しているケースが多いと思います。

また、要領よく上手にサボる選手の中に能力の高い選手がいるケースもありますが、元々こういった選手は、力を抜くコツを知っているからだと思います。

そして、精神的な緊張からくるイップスといわれる症状も、慢性的な力みが潜在的にあり、力が抜けなくなってしまっていることが考えられます。

さらに、練習では力が発揮できても、試合では駄目になる選手も多くいますが、これもリラックスした状態で始まっているのか、力が入った状態で始まっているのかの違いだと考えられます。

練習やトレーニングでのポイントとしては、緩急がやはり大事だと思います。
力を入れるばかりではなく、上手く抜くことを学ばせることが重要だと思います。
そして、厳しさと楽しさを融合させることも大切だと思います。

そして、力んで固まってしまった体を0に近づけなくてはいけません。
そのお手伝いを当院では行っています。

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