先日行われた兵庫県の中学硬式野球リーグ(ボーイズ・シニア・ヤング)の交流大会で、見事兵庫加古川ヤングが優勝し、兵庫県No.1の座に輝いてくれました!
新チームの二年生は、特段能力の高い選手がいてた訳ではなく、どちらかというと地味な雑草軍団でしたが、少しずつ力をつけて、のびのび野球で見事栄冠を手にしてくれました。
私は水曜日の練習を担当しているのですが、これといって今まで特別なことはしてきていません。
「優勝の秘訣は、大リーグ式最新トレーニング!」とでも言いたいところですが、そういった流行り廃りのあるものには手をだしていません。
むしろどちらかというと古典的なものばかりかもしれません。
その代わり私が大事にしていることがあります。それは選手の取り組む姿勢とチーム内の雰囲気です。
たとえば、おしゃべりしながらワイワイガヤガヤと騒がしい雰囲気でやっていたら、明るい雰囲気ではありますが、練習に身が入りません。
かといって私語をさせずに黙って黙々とやるよう抑えつけたとしても、臭いものに蓋をしただけで根本的解決にはなりません。
また、練習中に「昨日のテレビ見た?」とか野球と全く関係ない会話になっていることがありますが、それも心ここにあらずであまりいい雰囲気とはいえません。
チーム内の雰囲気が良い時というのは、たとえばしんどい練習でも「次は俺と競争な!」というように、選手同士がお互いに切磋琢磨し合い、張り合いながらしんどいことも乗り越えていこうとしている雰囲気になっている時です。
このような雰囲気になっている時は、どんな練習やトレーニングでも成長に結びついていきます。
明るさだけでもいけませんし、厳しさだけでももの足りません。
厳しい中にも明るさがあり、明るい中にも厳しさがあることが重要だと思います。
良い雰囲気じゃないところに、いくら最新のトレーニング法を取り入れたとしても、猫に小判、豚に真珠となってしまいます。
そういった選手が取り組む姿勢やチームの雰囲気というのは目に見えないものなので、あまり重視されず、どんなメニューをさせているかばかりが注目されがちですが、姿勢や雰囲気というのは何事においても重要な要素だと私は考えます。