派手な動きに惑わされない

最近街角の整骨院等でマッサージをしている光景を見ることがあるのですが、結構しっかり力を入れてグイグイ揉んでいるのを見かけます。

プロ野球選手がマッサージをされているのをテレビで見ることもありますが、そこでもまあまあ激しく揉みほぐして関節をグリグリ動かしている光景を見ます。

あと、ストレッチをしている時に勢いをつけて激しく関節を動かしている光景も見ることもあります。

どれも見た目に派手さがあり、マッサージをやってもらってる感や、やっている感はあるので、周囲へのアピール度はあると思うのですが、ちょっと気をつける必要があると感じます。

人間の動きは激しく動かせば表面の筋肉に負担がかかります。
力学的にいえば、動きが激しくなると遠心力が強く働くので、力のベクトルが身体の表面に移動していきます。
すると表層の筋肉に負担がかかってくるので、肉離れや筋挫傷等の筋肉の傷害が発生しやすくなります。(豪快なスイングをする選手が脇腹等を痛めやすいのも納得できます)

反対にゆっくりじわじわ動かせば、身体の内面に対する求心力が生まれ、身体の芯の部分から動いていきます。(イメージとしてはヨガの動きが近いと思います)

例えば首を素早く左右に動かした時の感じ方と、ゆっくり動かした時の感じ方で、動き方や可動域に違いがでてくるように、力の伝え方一つで動作の質が違ってきます。

そして、派手なマッサージによって表面の筋肉は緩めることができても、身体の芯の部分までアプローチすることは難しくなります。

偏ったクセや歪みほど、身体の奥の芯の部分に緊張が埋もれているケースがほとんどなので、芯に対するアプローチが絶対的に必要になってきます。

動作においては遠心性と求心性のバランスが大事なのと、見た目に派手な動きに惑わされないことが重要です。

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