来月8月に行われます、中学硬式野球№1を決める大会、ジャイアンツカップ出場を決めるための兵庫県予選が行われ、見事兵庫県代表の座を勝ち獲ってくれました。
チームとしてはこれまで、関西中学生№1を決めるタイガースカップには三度出場していましたが、全国のボーイズリーグ、シニアリーグ、ヤングリーグが結集した全国大会には初出場ということで、三年生が新たな道を切り拓いてくれました。
これまで、ヤングリーグ内だけでの全国大会には毎年のように出場してはいましたが、世間的に「中学硬式といえば?」「ボーイズ!シニア!」と思われているように、まだまだ全国区ではヤングの知名度は低いのが現状です。
そういった意味でも、熾烈な全国予選を勝ち上がってきた猛者達と相まみえることができる舞台にたどり着けたことに、感動と感謝です。
さて、先日も来年の入部希望者の体験がありましたが、有難いことにいつも年内に多くの6年生が入部を決めてくれるといった状況になっています。
そういった有難い状況や試合結果につながっている理由を考えてみましたら、私個人が思うに「距離感」なのかなと思います。
選手、指導者、保護者、関係者の皆さん同士の近すぎず遠すぎずの適度な距離感があることが、選手の自主性や個性を伸ばし、グラウンド上でノビノビとプレーする。そして必要な時には厳しく𠮟咤激励もする。
ただ、あくまでやるのは選手。選手の「うまくなりたい!強くなりたい!勝ちたい!」という思いが出てこないと、指導者や保護者がいくら頑張っても持続性や再現性が生まれてきません。
ですから、指導者や保護者が先走るのではなく、あくまでも選手が自ら気づいて動けるようになるか。そうなれば、グラウンド上で選手たち同士で、お互い励ましあったり、時には厳しい声を掛け合ったりすることができるようになります。
指導者がガミガミ言えば、選手らはベンチの顔色ばかり見て試合をし、対戦相手を観察したり、グラウンド上で次のプレーに対する声を掛け合ったりする余裕すら生まれなくなります。
そして、ガミガミ言う指導者ほど、「なんで三振するんや!」とか「なんでエラーするんや!」とか起きてしまった結果に対してばかり文句を言います。私からすればそんなに言うんだったら、なんで指導者が前もって「次、変化球来るからポイント近めで」とか「次、こっち飛んでくるからもうちょっと左守ろうか」とか、なんで先に言ってあげられないの?と思ってしまいます。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、、、結局のところ、良い雰囲気さえ指導者、保護者、関係者が作ることができれば、子供は勝手に伸びていくと思います。子供は育てるのでなく、育つものだと私は思います。(育てるなんておこがましいです、、、)
じゃあほったらかしていいんですか?といった声も聞こえてきそうですが、絶対そんなことはありません。子供らが自ら育っていくように、いずれは自立し、指導者や保護者から巣立っていっても自分で何もかもできるように、自立させるためのプランを練り、周りの人間が常に観察し、一生懸命サポートすることが重要だと思います。
「いつまでも手元に置いて手放したくない」とか、「俺が教えたった!」というのは親や指導者のエゴです。
離れても育つようにどうもっていくか。グラウンド上で自分たちだけでどう試合を作れるようになれるかを、指導者がアプローチしていけるかがポイントだと私は思います。
それができるようになっていけば、「このチーム、土壇場でいつも逆転するよなあ。勝負強いなあ」とか、「ちょっとでもスキを見せたら付け込まれるよなあ」とか、「そんなに凄いピッチャーやバッターがいるわけではないのに終わってみたら勝ってるなあ」というようになっていくと思います。
そりゃ、チームに140キロ投げるピッチャーがいてたり、大谷翔平が3人くらいいてたら指導者が寝てても勝てますが、そうではないわけで、どう選手やチームを導いていけるかがこれからも大事になっていくと思います。
「勝って兜の緒を締めよ」といわれるように、さらに気を引き締めて私個人としても取り組んでいきたいと思います。
三年生おめでとう!!