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- 野球選手によくみられる症状で、心(気持ち)はそこに投げなければいけないと思っているんだけれど、その意識が強くなればなるほど体が固まってしまい、投げたボールがとんでもない方向に行ってしまうという症状があります。
たいてい力を抜くことが苦手で、真面目で力みやすい選手ほどなりやすく、「お前見てない所ですぐサボって要領いいなぁ」と言われるような選手ほどイップスとは無縁であることが多いです。
まずは施術で力みをうまく抜ける体に変えていくことが重要ですが、それとは別に克服方法の一例を紹介したいと思います。
ピッチャーでキャッチャーまでの距離が苦手なのであれば、自分が自信をもって百発百中きっちり投げられる所までキャッチャーに前に出てきてもらいます。
人によってはかなり前に来ないといけない場合もありますが、距離は気にせずまずは自信をもって投げられる所まで前に来てもらい、投げれるようになってくればそこから徐々に下がっていってもらいます。(近すぎて危ないのであればネットに目印を付けて置いておく方法でも構いません)あとバッターが立つとコントロールが乱れてしまう症状もありますが、まず人が立つ前に、見えるか見えないかぐらいの細い細い棒をバッターボックス内に立てます。(棒が立っただけで気になるようであれば、バッターボックスから離した所に設置し徐々に近づけていきます)
棒が気にならなければ今度はバットを立てます。それでも気にならずに問題なく投げられるのであれば、三角コーンなど人間より小さい物を置いてみます。もし途中の段階でコントロールが乱れ出す時があれば、それはキャッチャーではなく、置かれた物の方に意識が向いてしまっていることになるので、そうなったらまた一つ戻って気にならない大きさの物から始めていきます。
そういうことを繰り返し繰り返し行っていくと、どの距離になるとコントロールが乱れ出すのか、または投げたい所の横にどれくらいの大きさの物が現れたらコントロールが乱れ出すのかが自分で客観的にわかるようになってきます。
クラスに好きな子(嫌いな子)がいて、その子のことを気にしたらあかんと思えば思うほど気になってしまうのと同じように、「気にするな!リラックスしろ!」と思えば思うほど余計に意識して緊張してしまうものです。
それに、実際はできていないのに「お前はできるんだから自信をもって!」と言われることもかなりストレスになるので、まずは実際に明確にできる・できた事実がなによりも自信につながります。
自分が今どこまでできていて、どこからできなくなるのかを客観的に知り、一つ一つを丁寧に段階を踏んでクリアにしていくことが重要です。
- 野球選手によくみられる症状で、心(気持ち)はそこに投げなければいけないと思っているんだけれど、その意識が強くなればなるほど体が固まってしまい、投げたボールがとんでもない方向に行ってしまうという症状があります。
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