- 先日、尿管に石ができたという患者さんが来られました。
腰部に違和感があり、首、頭部も凝り固まっているとのことでした。
座った時の姿勢は、頭が前に出て肩は丸まり、腰も伸びていませんでした。
姿勢が無理なく伸ばせるようにならないと、腰の奥にある腎臓や膀胱の働きも圧迫されてしまい、石もなかなか動いてくれません。
まず、頭部周囲を入念に緩めていき、頭を軽くしていきました。そして座った時に頭がまっすぐ上に伸びるようにしていきました。
すると、治療の途中で、「なんか動き出してる気がします・・」との声が。
そのあと、順番に肩、背中、腰と緩めていきました。そして、後日2回目の治療が始める時に、「前回の治療の後、オシッコがジャンジャン出るようになり、石も下がった気がします」とのこと。
腰を診てみると、たしかに石のあった場所の皮膚の違和感が骨盤近くまで下がっていました。
そして、その日の治療でも姿勢の丸まりが気になったので、頭部、首周囲を入念に緩め、意識しなくても自然と体が伸びるようにしました。
おそらくまた更に石も下がってくるのではないかと思います。一般的には、こういう場合水分をよく取りなさいと指導されると思うのですが、よほど汗をダラダラかいて水を一滴も飲まないというようなことをしない限り、脱水症状というのはおきないと思うのです。
体が欲しないのに必要以上にたくさん飲んでもそのまま体を素通りするような気がします。
それよりかは、、体の内外の強張りや緊張を無くしていく事で、自然と内臓も正常に働きだし、重力に従って石も下がっていくはずです。(オペが必要な位の大きさでない限り)一ヶ所に滞ってしまっている原因を取り除くことが大切だと思います。
次回がまた楽しみです。